遠距離だからと言って、別れの原因にはなりません。

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遠距離だからと言って、別れの原因にはなりません。

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私と彼が初めて出会ったのは、
中国行きの船の中でした。
当時、学生だった私たちは、
時間はあるけれどお金が無いという状態でした。
なので、必然的に交通手段として航空機よりも
より廉価な船を選ばざるを得ない状況でした。

 

ただ、この状況が功を奏し、
私は一人の男性と出会いました。
乗船しているお客さんのほとんどが
一人旅の日本人でした。
もっとも多かったのは私たちと同様、学生で、
次いで外国籍の方も割りと多く乗られていました。
神戸の港から出航し、二泊三日かけて上海に着きます。
4人一部屋のコンパートメントがあり、
荷物は常にそこにおいてある状態でしたが、
体の方はいつもサロンか甲板にいました。

 

始めは長いように思えた3日間ですが、
船の中で知り合った人たちとすぐに仲良くなり、
毎食一緒に食事をし、夜遅くまで話し、笑い、
あっという間の3日間でした。

 

3日間の夕刻、船は上海港に到着しました。
そこで皆ともお別れでした。
特に親しくなった人たちと住所と電話番号を交換し、
その場でそれぞれが目的地に向かい、別れました。

 

日本に帰ってきてから2か月したある休日の午後、
なんとなく暇を持て余していたところ、
フと、船で知り合った男子学生に電話をかけてみようと思い立ちました。
よく旅先で出会った人と日本で再会すると幻滅すると聞きますが、
私は特に恋愛感情などなかったので、幻滅する要素もありませんでした。
電話で話は盛り上がり、翌日に再会することにしました。

 

とはいえ、彼の家と私の家は200kmほど離れています。
その時は彼が車でこちらへ来てくれました。
会っていても旅行中と同様とても楽しく、
あっという間に一日が過ぎてしまいました。
そして再々会を約束してその日は別れました。

 

そんなことを繰り返すうちに、
いつの間にか私たちの間には恋愛感情が芽生え、
お互いを行ったり来たりする間柄になりました。
とはいえ、私が行くときは電車だったので、
9時の終電に間に合わないと家に帰ることができません。
シンデレラより早い退散です。
しかも9時の終電に間に合わせていたため、
夕食をゆっくり楽しむということは一度もできませんでした。

 

こんな状態が3年間続きました。
遠距離といっても200kmだったので
比較的行き来がしやすかったのかもしれません。
しかし、今すぐ会いたいなと思っても実現できない距離ではあります。
ただ、3年間も続いたということは、
恋愛に距離はそれほど関係ないのかもしれません。
結局彼とは別れてしまいましたが、
原因は距離ではありませんでした。

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